NHKマイルC 考察 – レース設計

NHKマイルCのレース設計を考えれば、その昔は外国産馬に向けてのマイルG1
ただし現在では外国産馬にも開放をしたダービーの存在により、そのレース設計は変容している。

JRAの大テーマに即せば、セン馬を除く全馬がダービーを目指すという番組設計という点が
下地にあり、その観点で本レースを見渡せば「ダービーステップ」戦の1つ。
現実的にここを制してダービーに向かうかは別の問題であるが、もう1つが夏季番組に設定された
3歳以上マイルG1「安田記念」に対しての[地]ステップ戦。

この2面性を同時に保有しながら出走馬をコントロールし、毎年レースを迎えている訳で
昨年の1枠ワイドゾロ目馬(2着/3着)にその設計意匠はみてとれる。

2014 NHKマイルC
2着 タガノブルグ (橘S 1着 ※安田記念[地]ステップ戦)
3着 キングズオブザサン (皐月賞15着/11番人気)

キングズオブザサンの皐月賞惨敗歴は何だったのだろうか?
皐月賞敗退歴の象徴は2着であるが、皐月賞がダービーに対し[優]を4着までに
発行している関係からもその象徴とは5着ないし5番人気とすれば
彼が残した戦歴15着の何が採用されたのか?
昨年に限れば、それは同枠に配置された(牝)バウンスシャッセの存在である。
皐月賞に牝馬の存在があった事を表明するために。

昨年に倣って出走してきた、橘S1着マテンロウハピネス、皐月賞敗退組クラリティスカイが
本年も再び、二匹目のドジョウを拾うという短絡的な事はしないと思うが果たして・・・。

前述、皐月賞敗退歴のシンボル5着からやってきたクラリティスカイ。
彼の個性は「第1回いちょうS」覇者であること。
同じくマイルG1桜花賞では、同様に東京マイル重賞でありG3化となった
「アルテミスS」を2着(1番人気)してきたレッツゴードンキの戴冠となる。

本年全レースにいえる事が2歳戦変革実施年であるという事。
本レースにおいては秋季番組最終日に設定されたG2ホープフルSの
1番人気馬であり1着したシャイングレイと同枠となったダノンメジャー出走がポイントとなる。

そして、本レ―スステップ戦ニュージーランドTと「G2牡・牝」戦という設計を同じくし
片や中山2,000M、片や中山マイル。ニュージーランドTが本年「33回」というゾロ目開催の年
昨年の朝日杯FSが「66回」開催、そのような年にホープフルSを「第1回」としてこれまでの
レース史から装いを新たにしたのはこの2レースとの関連性からも、当初皐月賞に向けられたものと
思われていたが、本マイルG1に向けてのものだったとみるべきではなかろうか。
(自身が馬券に絡むのかどうかは最終レポートにて)

今回のNHKマイルCが例年と特段変わらぬ通常開催を施そうとするならば
前述レース群1着馬に出番はなく、2着以下の馬達にその出番は回ってくるのではないか。
前走1着馬を差し置いて自身2着ながらも、今回1番人気が予想されるグランシルク。

年明け初勝利以降、賞金加算をしてきた点では同じく上位人気で
年明けデビューの(外)(牝)アルビアーノ、マテンロウハピネスの3頭
のみとなる。

桜花賞では唯一の年明けデビュー馬、クルミナルが馬券になったが本レースでは・・・。


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