G1牝馬 – 春天(日経賞/大阪杯)考察

天皇賞春(日経賞/大阪杯)に向けての考察となります。

昨年末のグランプリ有馬記念をもってジェンティルドンナが引退となる。

直近これまでの牡牝[混合]G1覇者[牝馬]はウォッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、ジェンティルドンナの4頭。

ウォッカ 2007年 東京優駿 1着 / 2008年 安田記念 1着 / 2010年3月 海外 引退
ダイワスカーレット 2008年 有馬記念 1着 引退

ブエナビスタ 2010年 天皇賞秋 1着 / 2011年 有馬記念 引退
ジェンティルドンナ 2012年 JC 1着 / 2014年 有馬記念 引退

上記期間中、牡牝[混]G1牝馬不在年で行われた天皇賞春は2010年と2012年

天皇賞ステップレース群のベースとなる負担重量が一斉に1KGずつさがったのが2012年

2011年 阪神大賞典/日経賞 4歳 56KG , 5歳以上 57KG
大阪杯 57KG ※いずれも牝馬2KG減

2012年 阪神大賞典/日経賞 4歳 55KG , 5歳以上 56KG
大阪杯 56KG ※いずれも牝馬2KG減

いずれのレースもグレード別定戦となり、ざっくりいうと過去1年以内のG1馬は2KG増
牝馬限定戦G1及びG2(牝馬限定除く)馬は1KG増
過去1年以前のG1馬は1KG増(2歳時除く)

本番春天は不動の58KG(牝馬56KG)

牝馬にとっての天皇賞斤量56KGをステップ戦で経験するには、
当然ながら2012年の負担重量変更年を境に変化し、
以降、「牝馬限定G1」馬は56KGに到達できない設定となった。
※ここではわかりやすく牡馬は除き牝馬のみの話しです。

それまで牝馬限定G1馬が到達可能であった春天ステップ戦での斤量経験が
2012年以降は牝馬であっても[混]G1を勝たなくては56KGという斤量をステップ戦で負担する事が
できなくなった。

直近で2008年にウォッカが古馬[混]G1安田記念を勝つまで、
天皇賞春
2007年 メイショウサムソン 大阪杯 59KG 1着
2008年 アドマイヤジュピタ 阪神大賞典 58KG 1着

==2008年 ウォッカ 安田記念 1着==
2009年 マイネルキッツ 日経賞 57KG 2着
◎[混]G1牝馬不在 2010年 ジャガーメイル (京都記念) 57KG 2着
2011年 ヒルノダムール 大阪杯 57KG 1着

◎[混]G1牝馬不在 2012年 ビートブラック※単勝/馬連/枠連万馬券 阪神大賞典 56KG 10着
2013年 フェノーメノ 日経賞 56KG 1着
2014年 フェノーメノ 日経賞 58KG 5着

ウォッカの安田記念以降、[混]G1牝馬現役時代の天皇賞は
もれなくステップ戦出走であっても天皇賞斤量を負担しなかった覇者が生まれ続けた。
※2012年の不在年はステップ斤量変更年であり、日経賞とともに本番でも単勝/馬連/枠連万馬券決着と
仕切り戦となる。

このように天皇賞ステップG2戦と大きな関わりをもつG1牝馬。
昨年まで唯一の該当馬であったジェンティルドンナが引退となり
本番天皇賞にも影響を与えるということがお分かりでしょうか。
ウォッカの勝った2008年以前に戻る(変化する)のであれば
ステップ戦を天皇賞斤量58KGで勝った馬が本番を制するのか?
(メイショウサムソン、アドマイヤジュピタ然り)
またビートブラックのように単勝もろとも万馬券を輩出するのか?

そういった意味でも昨年、今年と同じく58KGでステップ阪神大賞典を勝った
ゴールドシップはジェンティルドンナの不在によって、天皇賞着順をも左右される形となる。

ジェンティルドンナ以降、現時点で[混]G1牝馬は皆無ではあるが、
後継はこの馬に間違いない。

2014年 天皇賞(秋) 1着同 デニムアンドルビー

春天には出走しないでしょうが、今後の[混]G1でも枠単位で仕事があるように思う。

2015年
阪神大賞典
1着 ゴールドシップ <2014天皇賞春1着同)(2014有馬記念1番人気)
2着 デニムアンドルビー (2014天皇賞秋1着同)(2014有馬記念16番人気)


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