閑話休題 新元号へ – 平成~令和 天皇賞春からヴィクトリアマイルへ

あらためて、元号の切り替わりとなった本年。
天皇家と縁深い今後のJRA競馬予想のお役に立てればと、
レポートとはまた違った読み物としてご提供致します。

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競馬予想ブログ ヴィクトリアマイル 2019 JRA頭脳 データ理論ランキング

以前からも時折お話ししているが、昭和天皇誕生日にあたる4/29→この日程に置かれている
古馬頂点戦=天皇賞春

令和に入り、上皇となった平成天皇誕生日は12/23→日程的には有馬記念といえよう
そして新時代の天皇誕生日は2/23→一昨年まではアーリントンC
ここからは2012年以降、5頭のG1馬が誕生しジャスタウェイ、レインボーラインがのちに天皇賞馬となる。

そのアーリントンCがNHKマイルCのステップ戦化し、昨年より日程を変更
そのタイミングに合わせたかのようにアーリントンC馬レインボーラインが春天馬へ。

この点においてもJRA競馬がシナリオのない競馬と否定できない、番組研究の必要性の裏付けともとれる
結果であるが、アーリントンCが移動した事により近辺重賞は中山記念(同日施行:阪急杯)となった。

本年の中山記念は「天皇陛下御在位30年慶祝」と副題付レースとし施行され
レースを制したのは昨年より連覇となったウインブライト(騎手:松岡 正海)

天皇家の名を副題とした時代の変革に名を残す歴史的なレースとなるはずであるが
どこにその点を見出すのか?

ウインブライトの重賞歴では、牡・牝G2スプリングS、福島記念そして中山金杯に中山記念となる。

本年の春天馬となった◎フィエールマンの重賞歴は春天と同じ舞台となる京都菊花賞以外では
福島ラN賞そして中山のアメリカJCCとウインブライトとの共通点から連想できるものもある

騎手の松岡正海は、最近の重賞ではこのウインブライトの勝鞍のみであるが
彼の制したG1は天皇賞春とヴィクトリアマイルの2レースである。

春季牡馬、牝馬の頂点戦のみを勝利している彼が本年副題レースの勝利ジョッキーと
なったのもこれまた偶然とは言い難く、この時を待ち構えた壮大な年月を経たプランだったといえる。

2009年 天皇賞春 マイネルキッツ 12番人気
2007年 ヴィクトリアマイル コイウタ 12番人気

彼の勝利した重賞で12番人気勝利はこの2戦のみ

2009年 天皇賞春
1着 1枠2番 マイネルキッツ 12番人気
2着 2枠4番 アルナスライン 4番人気
3着 6枠12番 ドリームジャーニー 5番人気

2019年 天皇賞春
1着 7枠10番 フィエールマン 1番人気
2着 5枠7番 グローリーヴェイズ 6番人気
3着 6枠8番 パフォーマプロミス 8番人気

馬番、人気ともにいずれも合致する数字はないが
2019年の12番人気 4枠4番ヴォージュは競争中止となり
同枠5番 メイショウテッコンは5番人気
つまり2009年の2着・3着で起用した数字がここで合致する。

2007年 ヴィクトリアマイル
1着 2枠4番 コイウタ 12番人気
2着 2枠3番 アサヒライジング 9番人気
3着 8枠16番 デアリングハート 8番人気

前年新設されたヴィクトリアマイルは2年目にして
枠連ゾロ目万馬券レースとなった。
2009年の春天とともに3番人気内馬は総倒れとなっているが
その2009年の春天の上位人気馬は・・・

1番人気 アサクサキングス 2008年~2009年春天1番人気
重賞1着歴
菊花賞→フィエールマン
京都記念→ダンビュライト(春天不出走)
阪神大賞典→シャケトラ(安楽死)

2番人気 スクリーンヒーロー
ラN賞2着→フィエールマン
アルゼンチン共和国杯→パフォーマプロミス

3番人気 モンテクリスエス
ダイヤモンドステークス1着→ユーキャンスマイル(春天3着同)

本年のヒントは上位人気馬の戦歴に潜んでいたようだ。

一方のヴィクトリアマイルは・・・
1番人気 カワカミプリンセス
オークス1着、秋華賞1着、エ女杯12着(1着降着/1番人気)※1着同枠

2番人気 スイープトウショウ
ファンタジーS1着、チューリップ賞1着、オークス2着、秋華賞1着、エ女杯5着(1番人気)

3番人気 アドマイヤキッス
チューリップ賞1着、桜花賞2着(1番人気)、秋華賞4着(1番人気)、愛知杯1着

本年の出走馬から浮かび上がるのは?
昨年の牝三冠馬アーモンドアイ不在もテーマのひとつといえようが
カワカミプリンセスのエ女杯1番人気降着は先週のNHKマイルC1番人気降着となった
グランアレグリアを連想させる。

現在は賞金面でNHKマイルC=エ女杯となっている点からも
これらの変更を含めた継承をどのように読み取るのかが試されたレースとなりそうだ。